<< 前のエントリ |メイン | 次のエントリ >>
2006 年01 月11 日

鹿児島出張

今日は、鹿児島地裁で証人尋問。排水処理施設のコンクリート水槽の施工不良に関する損害賠償請求訴訟で、元請け業者の現場管理と本社技術担当者、下請け業者の部長の3人の証人尋問を午後いっぱいかけて行った。

今日の鹿児島は15度のぽかぽか陽気で、桜島もきれいに見えた。でも、そんなのどかな光景から隔離された、窓のない法廷で、午後1日缶詰になる。

相手方代理人の先生は元検事。さぞかし追及は怖いのだろうなと身構えていったが、予想通り。先方の証人の主尋問では、尋問しているうちに、先生自身、元請け業者の対応に立腹してきたのか、「工事代金の全額を請求していたのに、半分以下の内金を、それも半年サイトの手形で支払ってもらったというのか!それで、わざわざ大坂まで行って工事代金残金と再施工の工事代金の支払の約束をもらったのか!具体的にどういう言葉で約束してもらったのか!」という具合だった(わが依頼者は、下請け業者の水槽工事に施工不良があったので、施主の意向もあり、その補修として下請け業者に取壊し・再施工をしてもらったが、納期遅れにより多額の損害を被ったので下請け業者にさらに損害賠償を請求したのだが、相手方は、大した施工不良でもないのに元請けから無理矢理取壊し・再施工を命じられたのだから、再施工分も含めて工事代金を支払って欲しいという裁判だ)。

下請け業者の部長の話を前提にすれば、相手方の先生が尋問で怒るのももっともかと思うが、わが依頼者の担当者の証言、そして我が依頼者がお願いしている技術者の意見とは全く異なった証言であるだけに、むげにその証言を信用することもできない。

自分が調停官としてこの事件を担当すれば、客観的に事案を見ることもできるのだが、やはり当事者代理人として事件を担当すると、つい我が依頼者の言い分を優位に置いてしまう。

最後に、裁判官が下請け業者の部長に補充尋問をしたのが気に掛かる。「あなたとしては、クラックもなければ、水が流れるように漏水したということでもなく、予想通りの絞り出るような漏水が生じただけなのに、どうして取壊し・再施工に応じたのか?契約当初から内防水を提案していたのに、それを採用しなかった元請けに過失があるから、元請けの費用負担で取壊し・再施工をするという認識だったのか?」私としては初めて聞く内容だし、これまで主張もされていなかったことだし、およそ事実に反する内容だと思ったが、下請け業者の部長もそこまで明確に言っていなかったのに裁判長がそこまで言わせたことをどう評価したら良いのだろう。悩むところだ。

投稿者:ゆかわat 23 :57| ビジネス | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

◆この記事へのトラックバックURL:

http://blog.nsk.ne.jp/util/tb.php?us_no=1421&bl_id=1421&et_id=21025

◆この記事へのコメント:

※必須